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オールドローズのクレジットカード日記
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ヒトなど哺乳類や鳥類は、心臓が2心房2心室で動脈血と静脈血が完全に分離されて循環するため、末梢の毛細血管を流れる血液に酸素を取り込む能力は著しく低い。ヒトやハトなどで計測されたデータから、呼吸量の1%に満たない量の酸素しか皮膚からは取り入れられていないことが明らかになっている。つまり、皮膚を通じた呼吸は、哺乳類と鳥類ではほぼガス交換上の意義は認められていない。例外的に血管が分布していない角膜で、組織の呼吸に必要な酸素が直接空気中から取り込まれるぐらいである。しかし、「皮膚呼吸を妨げると命に関わる」等といった迷信が広く信じられているほか、美容や発毛の分野でも宣伝文句として散見されている(このような言説は都市伝説や疑似科学の一種とみなしてよいであろう)。

この迷信の起源は明らかでない。しかし、007シリーズの第三作『ゴールドフィンガー』で人が金粉を全身に塗られて殺されるエピソードがあったことからよく知られるようになったのは確かである。
なお金粉ショーに於いては使用された金粉の質により、有害な物質を含む場合もあり、この場合は皮膚呼吸ではなく皮膚からの毒性物質の吸収により中毒に陥るケースもみられるようだが、純金の場合は安定した物質であるため問題は無いと思われる。
なお、肌につける物に由来する中毒の例では、明治時代に日本で社会問題化した歌舞伎役者の鉛白(鉛をつかった白色顔料)による鉛中毒(重金属中毒)が挙げられる。当代きっての役者が天覧歌舞伎の演技中に足が震えて公演が中断するという事件が報じられた(職業病・労働災害)。
哺乳類の皮膚には、皮脂腺や毛穴・汗腺と言った様々な器官が存在し、これらは主に排泄と身体の恒常性維持に利用されている。特に人間では体毛が発達していないため、皮膚表面を守るために皮脂や汗などの様々な分泌が成されている。一般に皮膚表面に何等かの塗布を行う事は、これら排泄や分泌を妨げる事と成るため、吹き出物やあせもなどの美容上のトラブルを起こし易いし、皮膚を通じた体温の発散も妨げられるため体温調節上も好ましくない。しかし一部化粧品等では「皮膚呼吸が阻害され(云々)」と説明されていたりする事があり、この辺りも誤解を招く原因といえよう(疑似科学や理科離れも参照されたし)。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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